MINATAと学ぶオートメーション #59:産業用IoTの接続 — データの問いと、守りの境目から始める
産業用IoTの接続:データの問いと、守りの境目から始める
産業用IoTの接続は、二つの問いから始まる。どのデータ が要るのか。そして 守りの境目 はどこか。この二つに答えないまま「データがあるといいから」と機械を外につなぐのは、工場全体に危険をつくるいちばん速い方法である。
データの問いから始める
何を上げるのかを先に決める。状態、生産数、警報、電力。どれくらいの頻度で、誰が、何のために使うのか。産業用IoTの値打ちの多くは、よく選ばれた小さなデータの束から生まれる。あらゆるタグを外の仕組みへ押し出すことからではない。少なく、正しく送ることは、回線の負担も、情報が漏れる危険も減らす。
守りの境目は、省けるものではない
インターネットからPLCへ、直に口を開けてはならない。遠隔からの接続には、構成、本人の確認、権限の分け方、そして記録 が要る。組織の方針に沿った形で。よく使われるのは ゲートウェイ を置く形である。現場の機器はゲートウェイと話し、外へ出るのはゲートウェイだけ。向きも権限も管理されている。PLCが公の回線にそのまま出ることはない。
制御と安全は機械の側に置く
即時の制御と安全の機能は機械の側にあり、外の接続に頼らない。回線が切れても、機械は正しく安全に動き続けなければならない。失うのはデータを送る力であって、動く力ではない。遅れのある回線の層へ、安全の判断や即時の理屈を移してはいけない。
参考になる現場の一場面
ゲートウェイが上げるのは、状態と生産数と、選んだいくつかの警報だけである。回線が切れてもPLCは独立して動く。遠隔の支援が要るときは、承認された経路を使い、本人の確認と記録を伴う。常に開いたままの口ではない。こうして工場は、攻められる面を広げずに、改善のためのデータを手に入れる。
接続の構成、権限の分け方、守りの手立ては、組織の方針と系の要求に従う。
よくある間違い
- インターネットからPLCへ直に口を開ける。
- 必要なデータを選ばず、あらゆるタグを外へ押し出す。
- 遅れのある回線の層へ、即時の理屈や安全を移す。
- 本人の確認も記録もない遠隔接続。
- 機械を外の仕組みに依存させ、回線が切れると生産が止まる。
接続のチェックリスト
- [ ] 送るデータを、目的に照らして選んだ。すべてを送ってはいない。
- [ ] インターネットからPLCへの口が開いていない。
- [ ] ゲートウェイを置き、本人の確認、権限、記録がある。
- [ ] 制御と安全が機械の側にあり、回線が切れても持ちこたえる。
- [ ] 遠隔の接続が、組織の方針で承認された経路を通っている。
境目のはっきりした接続だけが、安全で長持ちする。次の #60 では、この区切りの締めくくりとして、自動化の案件の進め方を扱う。機器を決める前に、要求を決めるという話だ。
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