MINATAと学ぶオートメーション #05:保護接地 — 故障電流には安全な経路が必要
保護接地:故障電流を人に流さないために
絶縁が壊れて充電された線が機械の筐体に触れると、金属部分が充電されることがあります。保護接地の目的は「電気を消す」ことではなく、保護機器が設計どおりに回路を遮断できるよう、低インピーダンスで連続し、故障電流に十分耐える経路を作ることです。これは基礎知識です。実際のシステムは、地域の規定・適用される基準・メーカーの指針に従って設計・試験しなければなりません。
混同してはいけない三つの概念
| 概念 | 主な役割 | 機械盤での例 |
|---|
| 系統接地 | 電源のアーキテクチャに従い、システムの一点を大地に基準づける | 系統設計に従って接地された中性点 |
| 保護導体(PE) | 通常運転で電流を流さない金属部分を保護する | 盤本体・盤扉・機械フレーム・モーターへの PE 線 |
| 等電位ボンディング | 金属部分間の危険な電位差を減らす | 盤扉と盤本体の間、金属トレイ/組立品間のボンディング線 |
OSHA は、接地を、大地への低抵抗経路を意図的に作ることと説明しています。また系統接地と機器接地を区別しています。機器接地は、工具や機器の筐体が故障で充電されたときに、人の保護を高めるためのものです。
なぜ「緑黄の線がある」だけでは不十分か
PE 線の断線、緩んだ圧着端子、塗装された接触面、細すぎる電線は、故障経路を無効にし得ます。その場合、盤は充電され得るのに、保護機器は期待どおり速く遮断しません。ですから確認とは、線が見えることだけではありません。正しい接続点・機械的ボンディング・連続性・プロジェクトの手順に沿った試験記録を検証する必要があります。
PE を中性線として使ってはいけません。また「ノイズを消す」ために PE を勝手に外してもいけません。電磁妨害と機能接地は、設計された EMC/接地アーキテクチャで扱うべきであり、保護経路をなくすことで扱ってはいけません。
制御盤で見落とされやすい点
- 盤扉: ヒンジは常に信頼できる導電経路とは限りません。設計に従い柔軟なボンディングストラップを使います。
- 塗装とアノダイズ: 保護接触が必要な箇所では、適切なボンディング部品がないと、被膜が接触抵抗を上げることがあります。
- 別置き機器: モーター・ケーブルトレイ・接続箱・サブパネル・機械機構は、PE 経路全体の中で考慮する必要があります。
- 保守の後: ファン・モーター・ケーブル・盤扉の交換は、既存のボンディングを失わせることがあります。機械を運転に戻す前に再確認します。
概略レベルの確認手順
- 安全手順に従ってエネルギーを隔離し、充電され得る部分に触れる前に状態を確認する。
- 電気図面・機器リスト・想定される PE 点を照合する。
- 圧着端子・腐食の兆候・緩み・断線・不適切な接触面を目視で点検する。
- 承認された方法・機器・基準に従って、連続性/抵抗の測定を行う。
- 結果・測定者・機器・是正処置を記録する。写真を試験の代わりとみなさない。
覚えておくこと
保護接地は一つの連鎖です。機器の筐体から、PE 線、ボンディング点、そして電源アーキテクチャと保護機器へと続きます。連鎖は、すべての環が設計どおりで連続しているときにだけ有効です。疑わしいときは通電を止め、権限のある人に評価してもらってください。
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