技術日本語 #17 — 図面と公差の語彙:図面・幾何公差・データム
図面を読むことは、数字を読むことだけではありません。図面 がどう組み立てられているか、公差 がどこに書かれるか、幾何公差 と データム が部品をどう縛るか。この回はその語彙をまとめます。公差枠の読み違いは、そのままロットの作り直しになります。ベトナム人技術者に図面を渡す前に、ここをそろえておくと事故が減ります。
中核語彙
| 日本語 | かな | ローマ字 | ベトナム語 | 現場の例 |
|---|
| 図面 | ずめん | zumen | Bản vẽ | 図面を見る |
| 寸法 | すんぽう | sunpō | Kích thước | 寸法を測る |
| 公差 | こうさ | kōsa | Dung sai | 公差内に収める |
| 幾何公差 | きかこうさ | kika kōsa | Dung sai hình học | 幾何公差を指定 |
| データム | — | dētamu | Chuẩn (datum) | データムA基準 |
| 平面度 | へいめんど | heimendo | Độ phẳng | 平面度0.05 |
| 真円度 | しんえんど | shin'endo | Độ tròn | 真円度を確認 |
| 同軸度 | どうじくど | dōjikudo | Độ đồng trục | 同軸度公差 |
| 平行度 | へいこうど | heikōdo | Độ song song | 平行度0.1 |
| 直角度 | ちょっかくど | chokkakudo | Độ vuông góc | 直角度を出す |
| 表面粗さ | ひょうめんあらさ | hyōmen arasa | Độ nhám bề mặt | Ra1.6 |
| 直径 | ちょっけい | chokkei | Đường kính | φ20 |
| 半径 | はんけい | hankei | Bán kính | R5 |
| 面取り | めんとり | mentori | Vát mép | C1 の面取り |
| 尺度 | しゃくど | shakudo | Tỷ lệ | 尺度1:2 |
| 表題欄 | ひょうだいらん | hyōdairan | Khung tên | 表題欄を読む |
| 注記 | ちゅうき | chūki | Ghi chú | 注記を読む |
| 詳細図 | しょうさいず | shōsaizu | Chi tiết phóng to | 詳細図A |
| 断面図 | だんめんず | danmenzu | Mặt cắt | A-A断面 |
| 必須 | ひっす | hissu | Bắt buộc | 必須寸法 |
覚えるべき記号
- φ(まる) — 直径。φ20 は直径20mm。
- R — 半径。R5 は半径5mmの丸み。
- C — 45°の面取り。C1 は 1mm × 45°。
- ± と +0/−0.05 — 対称公差と片側公差。20±0.1、20 +0 −0.05。
- ▽・Ra・Rz — 表面粗さ。Ra が小さいほど滑らか。
- ◎ ⊥ ∥ ⌀ — 幾何公差の枠。必ずデータム A/B/C を伴います。
場面ごとの言い方
聞く、確かめる
- この寸法の公差はいくつですか。
- データムはどれですか。
- この幾何公差の意味を教えてください。
測定結果を報告する
- 平面度は公差内でした。
- 同軸度が0.02オーバーです。
よくある間違い
| 間違い | なぜ困るか |
|---|
| 20±0.1 の ± を読み飛ばす | 20に合わせて削っても、許される幅を知らないまま進むことになる |
| 公差 と 幾何公差 を混同する | 幾何公差が縛るのは形と位置であって、単一の数字ではない |
| データム を無視する | 平行度の枠は、何に対して平行かが分からなければ意味を持たない |
読んだら動く — 自己チェック
図面に φ20 H7、直角度0.05 データムA とある。何を要求しているか。
<details><summary>答え</summary>H7 のはめあいで直径20mmの穴。さらに データムAに対して直角度0.05。測定のときはA面を基準に取り付けます。</details>
日本側:「この寸法は必須だから、公差を絶対守って。」
<details><summary>答え</summary>この寸法は 必須。公差を必ず守る。ここに融通はありません。</details>
MINATA にできること
幾何公差とデータムが絡む日本語図面を、加工に落とす前に分解する必要はありませんか。MINATA は図面と幾何公差を読み、明確な製作要求に変え、公差の管理と日本流の検収まで行います。日越のプロジェクト、技術・製造サービスをご覧ください。
図面の読み方の基礎は、機械設計の連載にあります。

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