技術日本語 #32 — 責めない不具合報告:直ちに、事実から
日本の工場では、不具合を どう直すか と同じくらい、どう報告するか が見られます。文化として、問題 と 人 を分ける。目的は原因と再発防止であって、責任の追及ではありません。叱られることを恐れて報告が遅れたり、小さく言ったりする。低く評価されるのは、まさにそこです。この回は、信用される報告の仕方を扱います。ベトナム人スタッフにいちばん早く伝えるべき文化でもあります。
中核語彙
| 日本語 | かな | ローマ字 | ベトナム語 |
|---|
| 不具合 | ふぐあい | fuguai | Sự cố / lỗi |
| 発生 | はっせい | hassei | Phát sinh |
| 現象 | げんしょう | genshō | Hiện tượng |
| 原因 | げんいん | gen'in | Nguyên nhân |
| 影響 | えいきょう | eikyō | Ảnh hưởng |
| 範囲 | はんい | han'i | Phạm vi |
| 応急処置 | おうきゅうしょち | ōkyū shochi | Xử lý tạm |
| 停止 | ていし | teishi | Đã dừng |
| 再発防止 | さいはつぼうし | saihatsu bōshi | Chống tái phát |
| なぜなぜ | — | naze-naze | Truy nguyên |
| 申し訳ございません | もうしわけ | mōshiwake gozaimasen | Xin lỗi |
| 直ちに | ただちに | tadachi ni | Ngay lập tức |
| 不良数 | ふりょうすう | furyōsū | Số lượng bị lỗi |
| 隔離 | かくり | kakuri | Cách ly / khoanh vùng |
| 調査 | ちょうさ | chōsa | Điều tra |
伝えるべき五つ
不具合が出たら、直ちに、この順で五つ。
- 何が — 現象を具体的に。「A社向けの部品で寸法不良」。
- いつ、どこで — 工程と時刻。
- いくつ — 不良数と影響範囲。
- いま何をしているか — 応急処置。ラインは止めたか、隔離したか。
- 原因 — 分かっていれば。分からなければ 調査中。
要点は、客観的な事実 から入り、弁明から始めないこと。責任は後で決まります。日本側がまず必要としているのは、広がりを止めることです。
場面ごとの言い方
直ちに報告する
- 不具合が発生しました。直ちにご報告します。
- 現象は○○で、不良数は10個です。
- 応急処置としてラインを停止し、不良を隔離しました。
原因がまだ分からないとき
よくある間違い
| 間違い | なぜ困るか |
|---|
| 叱られるのが怖くて報告が遅れる | 被害が広がる。日本では遅い報告のほうが不具合より重く扱われる |
| 弁明や責任転嫁から入る | 「機械のせい」「前の直のせい」ではなく、客観的な現象から |
| 応急処置 を飛ばす | 止めも隔離もせずに報告だけしても、不良は出続ける |
| 本当の 不良数 を隠す | 露見した時点で、信用が完全になくなる |
聞いたら動く — 自己チェック
寸法不良の製品が8個、ラインに出た。最初の一言は。
<details><summary>答え</summary>直ちに、事実から。「寸法不良が発生しました。不良数は8個、応急でラインを停止して隔離しました。原因は調査中です。」 現象、数量、封じ込め、調査中。弁明なし。</details>
原因を聞かれたが確信がない。どう答えるか。
<details><summary>答え</summary>「現在調査中です。推測ですが…」 と、これは推測だと明示する。原因を作らない。</details>
MINATA にできること
日本の客先と組むにあたり、不具合報告の手順と、責めない報告の文化を根づかせたくはありませんか。MINATA が様式と報告の型を用意し、何かあったときの日越の橋渡しをします。日越のプロジェクト、日越向けサービスをご覧ください。

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