技術日本語 #39 — 改善の言葉と改善提案の書き方
改善 は日本のものづくりの中心にある文化です。作業する人を含め、全員が小さな改善を出すことを求められます。改善提案 を期待される形で書けること — 現状、問題、対策、効果 — が、その案が聞かれ、記録されるかどうかを決めます。この回は語彙と書式を扱います。ベトナム側のチームに改善を根づかせるときの土台にもなります。
中核語彙
| 日本語 | かな | ローマ字 | ベトナム語 |
|---|
| 改善 | かいぜん | kaizen | Cải tiến |
| 改善提案 | かいぜんていあん | kaizen teian | Đề xuất cải tiến |
| 現状 | げんじょう | genjō | Hiện trạng |
| 問題 | もんだい | mondai | Vấn đề |
| ムダ | — | muda | Lãng phí |
| ムリ | — | muri | Quá tải |
| ムラ | — | mura | Không đều |
| 真因 | しんいん | shin'in | Nguyên nhân gốc |
| 対策 | たいさく | taisaku | Đối sách |
| 効果 | こうか | kōka | Hiệu quả |
| 前 / 後 | まえ / あと | mae / ato | Trước/sau |
| 短縮 | たんしゅく | tanshuku | Rút ngắn |
| 削減 | さくげん | sakugen | Giảm |
| 向上 | こうじょう | kōjō | Nâng cao |
| なぜなぜ分析 | — | naze-naze bunseki | 5 lần tại sao |
| 標準化 | ひょうじゅんか | hyōjunka | Tiêu chuẩn hóa |
| 定着 | ていちゃく | teichaku | Duy trì |
通る提案の形
現状、問題、対策、効果。各段に裏付けを置きます。
- 現状 — いまのやり方を数字で。時間、手数、不良率。
- 問題点 — 具体的な ムダ・ムリ・ムラ。
- 改善案(対策) — どう変えるか。簡単で、実行できること。
- 効果(前後) — 数字にする。
作業時間 5分 → 3分(40%短縮)。
日本の現場は、大きく曖昧な案より、小さく、確実で、測れて、定着する 改善を好みます。
名指しすべき三つのムダ
- ムダ — 余分な動作、手待ち、歩行、在庫。
- ムリ — 重い作業、急がせる作業。不良とけがを生みます。
- ムラ — 忙しさと手空きの波、品質のばらつき。
良い提案は、三つのどれを潰すのかをはっきり書きます。
場面ごとの言い方
- 作業のムダを見つけました。改善提案です。
- 現状は5分かかりますが、○○すれば3分に短縮できます。
- 真因はなぜなぜ分析で特定しました。
- この改善を標準化して定着させたいです。
よくある間違い
| 間違い | なぜ困るか |
|---|
| 前後の数字がない提案 | 説得できない。効果は必ず数字にする |
| 大きく、費用のかかる案に飛ぶ | 明日から始められる小さな改善のほうが通る |
| 対策 のない問題提起 | それは改善ではなく、不満になります |
| 標準化 と 定着 をしない | 一週間で元のやり方に戻る |
読んだら動く — 自己チェック
工具置き場が遠く、一直に10回歩いている。提案の骨子は。
<details><summary>答え</summary>現状:工具が作業位置から離れており、一直に10往復、約X分。歩行の ムダ。対策:作業位置に工具棚を置く。効果:往復ゼロ、一直あたり約X分の短縮。ムダの種類と前後の数字を書く。</details>
重い前かがみの作業をなくした改善は、3Mのどれか。
<details><summary>答え</summary>ムリ。身体への負担が大きく、疲労とけがにつながる作業を軽くした改善です。</details>
MINATA にできること
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